2022年3月 3日

立方体のような家は造らない

箱のような形の家が多く建っています。
他社で家づくりを考えても、選んでほしくありません。
〇〇キューブや、△△BOXというような名前のシンプルで無駄のないデザインで、箱のような家が多いです。

もし、家造りを考えてある場合、絶対にやめて欲しいです。
売る側のメリットとして、構造となる骨組みが小さく出来ます。
使う金物も少なく出来ます。材料も小さく出来て、工事も少なく済むので、コストも抑えられ、安く提供出来ます。しかし、残念ながら、住まい手には何もメリットはありません。
軒のない家軒(のき)と言われてもピンとこないかもしれませんが、この屋根がはみ出てる軒の出は、家の快適性や寿命を大きく左右します。
住む側のデメリット

①夏はサウナのように暑い

屋根裏が少ないので、金属の屋根に直射日光が当たります。80度を超えた屋根材を逃がす処がないので、いくら断熱材が入っていても二階はサウナのようになります。エアコンをつけても入ってくる熱のほうが多いので涼しくなりません
夏の日射の直撃

②夏の日射が暑い

夏は、太陽が高く上がるので、一日の日照時間が長くなります。軒のない家は、夏場は遮るものがないので、暑くなりやすいです。窓を高性能な窓を使っても、完全に防ぐ事は出来ず、部屋の中が熱くこもります。一方、軒の出が大きいと夏の日射を遮り、冬の日射を最大限取り入れる、太陽の動きにそった住まいになります。

③雨音がうるさい

 太鼓を叩くと響きますよね。両面に皮を貼った太鼓が響くの事を共振現象といいます。身近なとろこでは、マンションや賃貸住宅などで、下の人が上の人の足音や生活音がうるさく感じたり。
箱のような屋根面から天井までが近く、金属屋根だと、雨音がより響きます。普段の雨ではそこまで気にならなくても、大雨のときなど、雨音がうるさくて眠れなくなったりします。

④雨漏りのリスクが通常の5倍高い!

軒のない家
 軒のない家は、雨漏りのリスクが高いです。建築して10年で雨漏りしたりします。業界でも度たび取り上げられ、問題になってます。
特に福岡(南)・佐賀は全国平均より降水量が100mm多く、梅雨時期、8月は大雨や豪雨に見舞われやすいので、軒のない家は注意が必要です。

仏教の伝来とともに寺院を造る文化が入って来て、1300年前に法隆寺が建立されました。中国のお寺は、軒の出があっても、小さいのですが、法隆寺は軒が深いです。
飛鳥時代の工人は、梅雨などの大量の雨が降る、日本には軒の深い建物が必要と考え、日本に向いた寺院を造ったのです。 軒がないと早く傷んでしまうという事は、今から1300年前の技術者が、気づいた事です。寺院と住宅は違うと考える方はいるかと思います。プロも素人も、外壁の傷み具合は、建築材料で決まると思っている人が多いです。もちろん使う材料も重要ですが、家の寿命を延ばす一番は軒が出ているかです。

軒(のき)なし・庇(ひさし)なしの家は、材料が劣化したら、必ず雨漏りします。どの面から雨漏りするでしょうか?
軒のない家は雨漏りのリスクが高い
正解は
南面→西面→東面→北面から雨漏りします。
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 軒なしの家は、四方全てが同じ状態です。南面で漏れたら、西も東も北も同じ条件という事になります。

直射日光が直撃する南面は、壁と壁、壁と窓をつなぐシーリング材にとって、条件が、悪く漏水します。

その次に条件の悪い面が雨漏りする可能性があります。

2022年3月 2日

洗面・脱衣・物干とクローゼットへの家事動線

毎日のお洗濯はどうしてますか。

洗濯ひとつ挙げても
洗濯は朝する派、夜する派、週末まとめてする派
物干は、外干す派。天候に合わせて、外に干したり、室内で干したりする派。完全室内干し派。洗濯機の乾燥機能を使う、浴室乾燥機を使って浴室に干す、ガス乾燥機を使う。とご家庭によって様々です。
結婚して家事に慣れてない方、ワンオペでお困りの方、共働きのご家庭は、家づくりを考えた際、家事動線と収納・水周りの工夫で、格段に生活レベルが、向上します。

【脱衣室・洗濯物干室・ウォークインクローゼットとキッチンが近い家事動線】

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【晴れの日はウッドデッキに干して、雨の日は室内干しの家事動線】

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【アイロンがけや、室内物干し出来る洗面脱衣室】

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【家族全員の洋服収納できるウォークインクローゼット】

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玄関はスッキリ、キレイに暮らしたい

家に入ると玄関は、ゴチャゴチャしてイヤ。
家族の動線と、来客の動線を分けたい。
子どもが外で遊ぶ、ボールや一輪車などを、目に触れないところに、置きたい。
もう少し使いやすくて、玄関が広いと嬉しい。
帰ってきたら、手を洗ってリビングに入るようにしたい。

そういう風に思う方は多いかと思います。

【お子さんが小さかったり、外での趣味が多いご家庭】

家族が多かったり、一人でも収納や、片付けに対して無頓着な方がいるご家庭は、別の動線で、きちんと収納があるプランがキレイが続く暮らしが可能です。

玄関シューズクローゼット


【靴がそんなに多くないご家庭】

男性の靴の平均は、約5.5足に対して、女性は約11足所有するようです。
玄関には靴以外おかないお宅や、お子さんがいらっしゃらないご家庭は、玄関にシューズボックスを好まれます。
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【家に帰ったら、手を洗う習慣を身に着けたい】

家についたら、リビングに入る前に、手を洗いたい。また、お子さんに手洗いの習慣を身に着けたいご両親には、いい環境になります。
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2022年2月28日

エアコンと除湿・加湿の付き合い方

冷暖房と大活躍のエアコンですが、エアコンにも得意な事と不得意な事があります。
エアコンの得意な事 除湿
 エアコンの除湿能力は、除湿機よりも非常に高く、ランニングコストも安い。
除湿機のようにたまった水を捨てる手間も不必要。 ただし、部屋が寒くなりやすい。

エアコンの苦手な事 加湿
 加湿機能があるエアコンもあります。しかし、エアコンについているデシカント式の加湿能力は弱いです。

換気
 24時間、換気出来るエアコンもあります。通常の暖房・冷房運転の音は気になりませんが、換気の音は外部の室外機からダクトを伝わって、室内にいても音が気になります。

一年の加湿時期と除湿時期
一番は、温湿度計をおいて、ジメジメを感じる前に、肌の乾燥や喉のイガイガを感じる前に、除湿機・加湿器を可動させるのが一番ですが、一年で加湿・除湿が必要な月があります。
一年を通じて除湿・加湿の目安
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気温が低いと、空気が乾燥します。気温が高いほど、空気中の水分を含むことが出来ますが、低いほど水分を含めなくなります。空気中に含まれる水分が少ないので、他の季節に比べて、喉がイガイガしたり、肌も慢性的な乾燥が続きます。

 今の家づくりで、湿度を自由自在にコントロール出来たら最高にいいのですが、元々の空気に含まれる水分量の加減は、加湿器・除湿機に頼らないと難しいようです。

エアコンは構造上、暖房すると乾燥がよりひどくなります。
室内で快適に過ごせる湿度は、40~60%です。40%以下になると肌の乾燥や、のどの傷み、寒さを強く感じるようになります。湿度が10%~15%、上がると、体感温度が50%~60%の間に保ちましょう。

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