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造作車庫ができるまで
― 木の車庫は、現場から生まれます ―
心建築工房の造作車庫は、
決まったサイズや形があるわけではありません。
敷地の条件、母屋とのバランス、日当たり、
そして「どんなふうに使うか」。
それらを現場で読み取りながら、
職人の手でつくっていく。
今回は、そんな造作車庫が完成するまでの様子を
3日間の工程に分けてご紹介します。
目次
【1日目】墨だし|全ての基準を決める日
まず最初に行うのが
**墨だし(すみだし)**です。
墨だしとは、
▶ 車庫を建てる位置
▶ 柱を立てる場所
▶ 柱の高さ
▶ 屋根の勾配(傾き)
といった、建物の基準になる線や印を
現場につけていく作業。
この日は、現場監督が
トランシットという測量機器を使い、
水平・高さ・角度を確認しながら、
一つひとつ墨を付けていきます。
※トランシット
→ 建物の高さや角度、位置関係を
正確に測るための道具です。
造作車庫の場合、
敷地の高低差や母屋との関係によって
柱の長さや屋根の傾きが一邸一邸違います。
だからこそ、
「図面通り」ではなく、
現場で確認しながら決めることがとても大切。
この墨だしをもとに、
帰社後、木工職人へ
「この長さで」と
柱のカットを依頼します。
【2日目】建て方|木が一気に形になる日
2日目はいよいよ建て方です。
まずは、
カットされた柱を一本ずつ立て、
その上に**桁(けた)**を取り付けていきます。
※桁
→ 柱の上に横方向に渡す、
建物を支える重要な横木。
柱と桁が組まれると、
「車庫の骨組み」が一気に見えてきます。
垂木は、現場で“見て”決める
次に行うのが、**垂木(たるき)**の取り付け。
※垂木
→ 屋根の傾斜に沿って取り付ける木材で、
屋根材を支える役割をします。
心建築工房の造作車庫では、
この垂木を現場で斜めにカットします。

柱の高さ、
最終的な屋根の勾配。
それらを実際に見ながら、
「ここはもう少し角度をつけよう」
「この納まりがきれいかな」
と、その場で微調整。
規格品ではできない、
造作ならではの工程です。

垂木を流したあとは、
強度を高めるための補強材も取り付けていきます。
【3日目】屋根上げ|車庫が完成する日
最終日は、屋根上げ。

心建築工房の造作車庫では、
屋根材を
▶ 鉄板
▶ ポリカーボネート(ポリカ)の波板
のどちらかから選んでいただいています。
日当たりや、
車庫の明るさ、
母屋とのバランスを見ながら、
一邸ずつ最適な素材をご提案。


屋根材が付くと、
それまで骨組みだった車庫が
一気に「使う場所」になります。
屋根が付く前と、
付いたあとの変化も見どころです。
木の造作車庫という選択
木を使った造作車庫は、
手間も時間もかかります。
でもその分、・家と自然につながる佇まい
・敷地にぴったり合ったサイズ感
・時間とともに味わいが増す木の表情
が生まれます。

同じものは、ひとつとしてありません。

現場で考え、
職人の手でつくる。
それが、心建築工房の
造作車庫です。
