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2026.01.23
コラム

造作車庫ができるまで

造作車庫ができるまで

― 木の車庫は、現場から生まれます ―

心建築工房の造作車庫は、
決まったサイズや形があるわけではありません。

敷地の条件、母屋とのバランス、日当たり、
そして「どんなふうに使うか」。

それらを現場で読み取りながら、
職人の手でつくっていく。

今回は、そんな造作車庫が完成するまでの様子を
3日間の工程に分けてご紹介します。

【1日目】墨だし|全ての基準を決める日

まず最初に行うのが
**墨だし(すみだし)**です。

 

墨だしとは、
▶ 車庫を建てる位置
▶ 柱を立てる場所
▶ 柱の高さ
▶ 屋根の勾配(傾き)

といった、建物の基準になる線や印を
現場につけていく作業。

 

この日は、現場監督が
トランシットという測量機器を使い、
水平・高さ・角度を確認しながら、
一つひとつ墨を付けていきます。

 

※トランシット
→ 建物の高さや角度、位置関係を
正確に測るための道具です。

 

造作車庫の場合、
敷地の高低差や母屋との関係によって
柱の長さや屋根の傾きが一邸一邸違います。

 

だからこそ、
「図面通り」ではなく、
現場で確認しながら決めることがとても大切。

 

この墨だしをもとに、
帰社後、木工職人へ
「この長さで」と
柱のカットを依頼します。

【1日目】墨だし|全ての基準を決める日

【2日目】建て方|木が一気に形になる日

2日目はいよいよ建て方です。

 

まずは、
カットされた柱を一本ずつ立て、
その上に**桁(けた)**を取り付けていきます。

 

※桁
→ 柱の上に横方向に渡す、
建物を支える重要な横木。

 

柱と桁が組まれると、
「車庫の骨組み」が一気に見えてきます。

【2日目】建て方|木が一気に形になる日

垂木は、現場で“見て”決める

次に行うのが、**垂木(たるき)**の取り付け。

 

※垂木
→ 屋根の傾斜に沿って取り付ける木材で、
屋根材を支える役割をします。

 

心建築工房の造作車庫では、
この垂木を現場で斜めにカットします。



柱の高さ、
最終的な屋根の勾配。

 

それらを実際に見ながら、
「ここはもう少し角度をつけよう」
「この納まりがきれいかな」
と、その場で微調整。

規格品ではできない、
造作ならではの工程です。


垂木を流したあとは、
強度を高めるための補強材も取り付けていきます。

【3日目】屋根上げ|車庫が完成する日

最終日は、屋根上げ。

 

心建築工房の造作車庫では、
屋根材を
▶ 鉄板
▶ ポリカーボネート(ポリカ)の波板

のどちらかから選んでいただいています。

日当たりや、
車庫の明るさ、
母屋とのバランスを見ながら、
一邸ずつ最適な素材をご提案。



屋根材が付くと、
それまで骨組みだった車庫が
一気に「使う場所」になります。

屋根が付く前と、
付いたあとの変化も見どころです。

木の造作車庫という選択

木を使った造作車庫は、
手間も時間もかかります。

でもその分、・家と自然につながる佇まい
・敷地にぴったり合ったサイズ感
・時間とともに味わいが増す木の表情

が生まれます。


同じものは、ひとつとしてありません。

 

現場で考え、
職人の手でつくる。

それが、心建築工房の
造作車庫です。

木の造作車庫という選択