世代を超えて、ずっと愛される住まい

世代を超えてずっと愛される住まい建物が出来ると『竣工』と言います。完成と同じと思うかもしれませんが、建物は住み続けることで、完成に近づきます。
写真は、飛騨高山の吉島家住宅です。明治時代に建てられました。カス漆を柱や梁・建具に塗っています。塗ったときは、黄色で写真のような艶もありません。暮らし続ける事で、美しい色艶が出ました。


今の家は、大手ハウスメーカーも工務店のほとんどが、『新建材』という木目調のビニールのシートを張った偽物の扉や窓枠を使っています。フローリングも合板に木目調のシートを張ったもの、もしくは、無垢材を薄くスライスした物を張っています。それを『木の家』という変な業界。


反りもなければ、狂いもないので造る方もラクです。引渡し時は艶があり輝いて一番きれいな状態ですが、傷みの速い所は2~3年、多かれ少なかれ10年も経つと、木目調だったものが剥がれたり、膨れたりします。使い込んで、時間が経ち、古くなるほど劣化が進んでいきます。こうなると、もはや愛着が持てなくなりますよね。大量生産・大量消費の末路と申しますか、悲しいなれの果てって感じです。


私たちは、扉も枠もフローリングも本物の杉や桧、カバ桜やウォールナットなどの無垢材を使用しています。例えば、杉、使い込んで時間が経つと、日に焼け艶が増し、風合いが深まってきます。住んでいたら傷もつきます。その傷もやがて愛着となりアンティークと呼ばれるようになっても、大切にしてもらえるような家を造り続けたい。100年かけて育った木を、100年後も愛され、住み続けられる住まい。一棟一棟、丁寧な仕事を心がけています。


脱プラスチック・身近な再生可能・持続可能な木材を使うことが、本当のSDGsではないでしょうか。『本当にいい物を長く使う』そんな家造りをしています。

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